より高きを目指して
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橘〉が完成した。Firstii       i iFreshnessFairness Friendshp 〈橘高校生は常に友愛に満ちFreedom〈橘高校生は常に自主独立のFght Freedom(自主独立)の五信条を遵守せしめんとするものである。うとしたのであった。建学の精神の拠り所とした聖武天皇の御製に因み、「橘」をその校名とした。規律・責任・勤労をモットーに厳しい教育を施し、スポーツに、情操教育に力を入れ、国際人として恥ずかしくない不屈の青年を育成したいと考えた。「真黒い秀才」を標榜し、英才教育を実践するため、将来6か年一貫教育の実現を目指して中学校をも併設したいと考えた。こうして昭和38年4月1日木宮泰彦校長、木宮和彦副校長、山崎武教頭、吉水俊朗教務主任を中心に、理想の学校づくりが始められたのである。入学式前日、4月6日生徒信条〈Firstとは、橘は1番素晴らしい学校であり、常に時代の最先端を目指して進む学校の意である。従って、そこに学ぶ生徒たちは常に最高のものを求めながら、常に最善を尽くし不撓不屈の力強い生徒であって貰いたいとの願いが込められている。そのためFght(闘志)・Freshness(新鮮)・Fairness(公明正大)・Friendshp(友愛)・これら五信条は爾来、学校の主要行事や式典に際して常に生徒全員が唱和するところとなっている。竜爪登山は橘高校の特色ある行事の一つである。合理的な生き方、自己中心的な生き方など安易に流れ易く、全て利害得失で価値判断をし、地道に自己を鍛え行動することに欠けがちな現代の風潮を是正する一つの方法として実施されているものである。往復6時間の道程を自分の脚で歩き抜くことを経験させるためである。真夏の暑さの中で汗を流し、真冬の寒さに震えながら登下山する。苦しさを伴う体験によって、体力の増進はもとより精神面の鍛練に大きく寄与せんとするものであった。前述の竜爪登山も、まさに人間教育を目的とした伝統行事であるが、1年生を主対象とした宿泊集団訓練の歴史も創立当初に遡る。昭和38年8月、4泊5日の「三保臨海学校」がそのスタートであった。国立清水海員学校に合宿して、球技・カッターなどの訓練をその主たる内容とするものであった。翌39年度から46年度〈橘高校生は常に不屈の闘志をもち勤勉である〉 〈橘高校生は常に新鮮で真理を愛す〉〈橘高校生は常に公明正大で規律を尊ぶ〉信義にあつい〉精神を養い責任を重んず〉生徒信条の制定竜爪登山人間教育─集団訓練の歩み─26橘高開校式 校庭で行われる〈昭38・4〉開校時の橘高教職員〈昭38・4〉橘高入学式 木宮泰彦初代校長式辞〈昭38・4〉

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