より高きを目指して
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昭和53年4月1日、常葉学園橘小学校が開設され、初代稲垣肇校長のもとに、日本一小さな小学校が発足した。入学生は僅か13名の1年生であった。2年後開設予定の常葉学園大学教育学部の実習校として、また幼稚園から大学までの一貫教育の理念を全うさせるための設置であった。急ピッチで進められた校舎の建設は3月20日に至って漸く完成した。鉄筋4階建1棟、一部は中学と共用であった。文字通り少人数編成の、個性と人間性を重視する橘小学校教育の幕開けであった。2年目に勝俣武校長を迎えて、一応1年生から5年生まで5学年が揃い、児童数は68名となった。開設以来営々と進めて来たユニークな教育のあり方が、1年間で早くも認められるところとなったのである。昭和61年4月第3代川合義雄校長が就任し、〈フレッシュ橘小〉がスタートした。夢の新校舎が実現し、62年9月1日に移転、10月教室の壁を取り払い絨毯敷のオープンスペースを各階に設けた4階建で、大学に近い丘の上にあって、富士山・日本平を一望し、ヨーロッパの城を想わせる風情をもっている。橘小学校の創設新校舎と10周年34橘小地鎮祭〈昭61・1〉橘小 第1回オーケストラ発表会〈昭59・2〉橘小 第1回入学生13名〈昭53・4〉24日創立10周年と新校舎落成記念の式典が挙行された。この校舎は    13名の出発

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