より高きを目指して_令和7年
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より安定した経営基盤づくりを期して常葉大学静岡草薙キャンパスの開設同キャンパスには、同年4月から大学5学部(教育学部・外国語学部・経営学部・社会環境学部・保育学部)、大学院3研究科(国際言語文化研究科・初等教育高度実践研究科・環境防災研究科)及び短大部3学科2専攻(日本語日本文学科・英語英文科・保育科・国語国文専攻・保育専攻)が移転し、約4千人の学生が集う。周囲に塀を設けない開放型のキャンパスは、学生や教職員と市民とが身近に交流できるよう随所に工夫が凝らされており、地域社会から注目を集めている。平成25(2013)年度に行った大学統合・学部新設の効果は、期待をはるかに上回るものであった。志願者は、統合以前に比べ3~4倍にまで急増。このことにより入学定員を安定的に確保できるようになったほか、帰属収入増にも大きく貢献した。しかしながら、18歳人口が再び減少期に向かう2018年問題への対応は待ったなしの状況にあり、18歳人口が踊り場にあって統合効果が続いているこのタイミングを逃さずに追加の施策を実施し、今後の厳しい環境の中で生き残るための安定した経営基盤づくりが喫緊の課題となっていた。これに加え、短大部では、保育科を除く3学科の定員割れが長く続いていたことから、教学組織の改編と老朽化した校舎の改築への対応が待ったなしの状況であった。こうした中にあって、平成28年3月に交通アクセス等の立地条件に優れた静岡市草薙地区の適地を取得できる僥倖に恵まれ、この地を大学と短大部の新キャンパスとして整備することにしたものである。開放型キャンパス国道1号に面し、JR草薙駅から徒歩4分という好立地にある『静岡草薙キャンパス』は、同年9月に工事に着手。大手ゼネコン・竹中工務店の設計・施工により、わずか1年6月という極めて短期間で鉄骨造5階建て(一部6階建)の校舎群が完成した。44History of Tokoha      

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