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ごあいさつ
同窓会長 山田誠
常葉大学附属橘高等学校創立60周年おめでとうございます。
約2万6千人の同窓会会員の皆様には、国内外を問わず、様々な分野でご活躍をされていることとお慶び申し上げます。
創立60周年を人間に例えるならば還暦を迎えたことになり、この60周年を迎えるまでには、長い歴史の積み重ねがありました。諸先輩の方々から創立当初の話を聞くと、普通の革靴ではなく編み上げ靴で通学していたとか、今はきれいに整備されているグラウンドも石ころがたくさんあり授業中にグラウンド整備をしたりといった話もありました。また、私の時もそうでしたが、一風変わった先生も多く今だったらとても考えられないようなエピソードがいくつもあり、他の学校と比較すると非常に変わった学校生活だったと聞いています。私は、昭和55年に卒業した15期生で、当時は坊主頭に学生帽、紺の詰め襟にボタンの代わりにファスナーという姿で登校し、登校後は作業服のような学習着と白のトレパンに着替えるという、学校に収監されているような雰囲気もありました。当然、毎朝朝礼があり生徒信条を唱和して一日が始まりました。その頃は、別棟に音楽科の女子生徒がいましたが、学校生活での交流もほとんどなく男子校と言われていました。私の子どもも橘高校に通っていたので、髪型は自由になり制服も変わった今の学校の中で、男女共学の学校生活を謳歌している後輩たちの姿を見ていると、時代の変化を感じるとともに、一抹の寂しさも感じる時があります。
さて、この10年間で橘高校も大きく変わりました。開校当初からの校舎や尚志館(体育館)も老朽化したことから解体され新しくきれいな校舎となり、通学している生徒たちも今の時代に対応した設備によって素晴らしい環境で勉強できるようになりました。また、常葉大学の附属高校になったことから、新たな時代に向かって歩み始めたところでもあります。ここ数年間は新型コロナウィルスの感染拡大という新たな脅威も収束する見通しも見えず日本経済も厳しい状況にある中、昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻によってエネルギー資源をはじめする物価高騰により、日本を取り巻く社会情勢も厳しさを増しております。また、少子化が進む中、学校経営もますます厳しい時代を迎えており、将来に向けて橘で学ぶことの良さを更に拡げていくことも必要です。
これからも創立時の建学の精神を尊重し、母校である橘高校が更なる発展をすることを祈念申し上げます。
60周年のあゆみ
第1回入学式 木宮泰彦初代校長に就任