今年の夏は、極端な天候や地震に翻弄されました。
40度を超えるような猛暑日が続き、今年の夏はいつもの夏とは違うなと感じた人も多かったと思います。その一方で、この数日の台風による大雨の影響も長びいています。終業式にも話をしましたが、明らかに、地球全体の平均気温が120年くらい前より、1.5度くらい上がっていて、すでに温暖化を食い止めることができない、後戻りできない状況になっていることが原因だと思われます。南海トラフ地震の臨時情報も発表され、自然災害への意識を高め、備えることの必要性を改めて感じます。
今日から2学期の始まりです。
2学期は、中学生は81日、高校生は80日、授業日があります。1学期や3学期に比べれば、登校する日数が一番多い学期です。みなさんには、1時間1時間の授業を対話のある授業になるように、主体的に授業に臨んで欲しいと思います。
主体的に授業に臨むにはどうしたらいいでしょうか。
みなさんには、「おもしろがる力」を身について欲しいと思います。簡単に言うと、いろんなものに興味や関心をもって、楽しむ力のことです。特定の分野に限らず、幅広い知識や視野を持ち、新しいことに対して積極的に取り組むことができる能力です。1時間の授業の中に、おもしろさを見つけて、学びを深めて欲しいと思います。「おもしろがる力」は意識して鍛えることができます。「へえ、何だろう?」まずここから入ってみてください。きっと授業を受ける姿勢が変わります。
2学期の大きな行事は、9月の芸術祭、10月の体育祭があります。中学生は朝霧キャンプ、合唱祭など学年をまたいだ行事があります。また、9月には、劇団四季のミュージカルCATSをみんなで鑑賞します。舞台の転換が早く、飽きさせないステージをぜひ、楽しみにしていてください。
この夏休みに、「もし徳川家康が総理大臣になったら」という映画を観ました。歴史上の偉人たちをAIで復活させて、最強の内閣を作るというお話です。信長、秀吉、竜馬などそうそうたる人たちが現れます。ありえない話ですが、なかなか面白かったです。そんな中で、家康さんが言った言葉がささりました。
「不安とは何もしないものの病である。何より自分に期待するのだ。」
目的のために進んでいくことは、不安よりもやり抜く勇気の方が勝るし、自分に期待しなかったら、動くこともできない、ということです。
高校3年生にとっては、卒業後の進路を具体的に決める大事な学期になります。受験への取組みは、学力を伸ばすだけでなく、これまでの自分の生き方を振り返り、これからの自分の生き方を考えることで、人間的にも大きく成長できる貴重な時間です。先輩たちの頑張りを後輩たちも伝えていけるように、自分に期待して、第一志望の合格を目指して努力を続けてください。
それでは、この2学期、生徒のみなさんにとっても、先生方にとっても、日々充実した学びがあるように、1日1日を大切にしていきましょう。