校長だより

女子校の魅力

第4回学校説明会より

出願校を絞れていない方や迷っているみなさんの中には、「女子校」に対する不安や心配があるかと思います。今日は、志望校を選ぶ上で、女子校と共学の違いや重視すべき点についてお話をします。

心と身体の関わりが大きく変化する、10代は「思春期」と言われます。15歳のみなさんは、いま「思春期」真っただ中です。「思春期」は、人間だけにある特別な時期で、チンパンジーとか他の動物にはありません。

10歳くらいになる、小学校4年生が「思春期の入り口」と言われます。心理学では、「心の理論」というそうですが、自分ではない、誰かの立場に立って物事を考えることができる力が発達します。4年生で、「ごんぎつね」という教材を学びませんでしたか?相手の気持ちを理解する教材として使われます。

しかし、同時に「思春期」は、人間関係を意識し始めるときなので、「他者との関係性が変化する時期」ともいわれます。恋愛感情とかいじめとか、いろいろな感情が絡み合うときです。また、「思春期」は、客観的に自分を見ることができるようになるので、自信が低下したり、一体自分は何者なんだと考える時期でもあります。

そんな中で、中学生のみなさんが不安に思うことの1つとして、「女子同士の人間関係の難しさ」があると思います。しかし、共学でも女子は女子、男子は男子で固まることが多く、人間関係に難しさを感じるという点では、共学校にも共通して言えることです。

多感な高校生の間は、女子同士でなくても、友人グループの中で問題が起きることもあります。そういった場面で、仲間外れとか自分が孤立してしまうのではないかと悩むこともあるでしょう。そんな中で、女子校の良さである点が強みになります。

1 女子校は、「共感する力」が優れている 

  日常の些細なことや授業の中での発見、行事を通して感動するなど、学校生活のいろいろな

  場面で共感し、楽しんだり前身したりできる空気感は女子校の大きな魅力です。

2 女子校は、「自分と向き合える安心した環境」である

  男子と女子は、発達段階や精神年齢が大きく異なります。小学校高学年くらいから、なんか

  男子って子どもっぽいなあ・・・なんて感じたことはありませんか?中学や高校時代は、各々

  の特性や発達に応じた指導が必要になります。「男子と女子が一緒にいる教室で教えるのは、

  2つのクラスを同時に教えるようなもの」とも言われます。女子校であるからこそ、男子の言

  動や行動を気にすることなく、安心した環境の中で、学習に集中することができます。

3 女子校は、「女性が自立するためにある」

  共学であると、男子は女子の目を意識して「男らしく」あろうとします。女子は男子の目を意

  識して「女らしく」あろうとします。例えば、重い荷物を運ぶ時も女子は、自分で運べる力が

  あっても「女らしさ」をアピールするために、男子に任せます。生徒会、委員会活動、授業内

  の発表など、共学では女子があえて手を上げることは少ないでしょう。女子校の生徒はのびの

  びとしており、非常にパワフルです。「自分らしさ」をそのまま発揮できる場所、それが女子

  校です。

 女子校の良さは、

 1 女子校は、「共感する力」が優れている

 2 女子校は、「自分と向き合える安心した環境」である

 3 女子校は、「女性が自立するためにある」

  女子校には共学にない良さがあるということを理解してもらえると、単なる先入観やイメージ で、女子校をとらえてしまっているのではないかとわかっていただけると思います。いづれにしても、女子校、共学という決め方ではなく、何を優先すべきかを考えて志望校を選んでください。

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