校長だより

附属3中高合同研修会

6月19日に、本校を会場校として、常葉大学附属3中高の教員が一堂に会して、合同研修会を行いました。橘中高、菊川中高の先生方に、本校の教育内容を見ていただき、お互い意見交流をしながら、  情報共有をしました。昨年度導入した電子黒板は、他校にはないもので、その有用性には羨望の眼差しを受けました。生徒たちは、意欲的に授業に参画していました。

(閉会式のことば一部抜粋)

研修テーマ:「学び方」が身につく授業展開におけるICT環境の有効活用

      ~「基礎学力」の定着と「非認知能力」の向上のために~  

「学び方」とは、知識を獲得するだけではなく、体験を通して理解を深め、協働する場面を通して、非認知能力を高めることで、「自立した学習者」を育てるという意図があります。

これまでは、単元の内容を効率よく「網羅」するために、教員が授業準備で完璧に整えておいたものを、教員がプレゼンすればよかった時代でした。しかしこれでは、生徒が自力で物事を理解したり、解法を考えたりする力は育ちません。「ここは期末試験にでるからな、しっかり覚えておけよ」で授業を進めていれば、生徒は限られた範囲の中で、正解を暗記するだけで学んだと勘違いをしてしまいます。テストで点数が取れなかったとしたら、その原因に立ち戻って、その解消を図らなければ、同じようなことを繰り返します。生徒自身の振り返りを通して、学習行動そのものを改善させる、つまり「学び方を学び直す」ことが必要になります。

以前、研修会で、上智大学の奈須正裕先生が、「網羅から看破へ」という話をされていました。教科書を1つ1つパラパラと網羅し教えるのではなく、物事の真実や本質を見破るように、子どもたちに何を学んで欲しいのか明確にして、教科の「見方・考え方」を明示するというものです。教科書をすべて教え込もうとすると、生徒は暗記で終わり、結果、何も残りません。

明らかに、これまでの一斉指導には限界があると、言わざるをえません。その効果的な手段として活躍するのが、ICTです。本校は橘や菊川と比較して、Wifi環境を始め、随分遅れていました。幸い、昨年度、各教室に「電子黒板」を導入することができ、授業の運び方も大きく変わりました。まだ十分に活用できていない点もありますが、先生方が使い方を共有し合い工夫し、着実に前に進んでいると感じます。今回の研修会をきっかけに、さらに授業改善を進めていきます。

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