校長あいさつ

勝俣 元雅

生きる力を互いに高めあう児童の育成~三方よしの実践を通して~

令和2年度は4月当初から緊急事態宣言が全都道府県に発出され5月末まで休校せざるを得ませんでした。令和3年度はそこまでには至りませんが、変異株の新たな流行により、今後も新型コロナウイルス感染症拡大予防に留意しなければなりません。昨年度の経験を生かし、感染予防対策をとりながら、できる活動は実施し、児童の成長を促す教育活動を行っていきたいと思います。

今般の新型コロナウイルス感染症が2年にもおよび全世界にこれほどまでに大流行するとは、とても想像することはできませんでした。また、地球温暖化等による異常気象や南海トラフ地震もいつ起こるかもしれません。一方、科学技術の進歩、特に、情報通信分野の進歩が著しく、それにつれ社会がどんどん変化しています。そんな未来を生き抜く子供たちはどんな力が必要でしょうか。それは「生きる力」、すなわち、確かな学力、たくましい心身、豊かな心ではないでしょうか。

病気の大流行や自然災害等に際しては、人との協力、支え合いは欠かせません。また、科学技術が発展することはありがたいことですが、ともするとその発展により個別化が孤立化につながりやすいものです。自分だけよければいいのではなく、友達と共に互いに生きる力を高めあっていくことが大事です。本校創立以来大事にしてきた「三方よし」(自分よし、相手よし、みんなよし)の実践を通しながら児童の育成をしていきたいと思います。

常葉大学教育学部附属橘小学校 校長 勝俣 元雅