学校行事

創立40周年記念式典その2

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第2部では、元本校の教頭先生であった、小澤雅子先生から「橘の森のひみつ」というタイトルでこの橘小学校が生まれて成長していく過程のお話をしていただきました。

橘小学校には「3つの森」があります。1つ目の森は、40年前に今の常葉大学附属橘中高等学校がある場所にありました。当時はまだ小学校の校舎がなく、中学校の校舎を間借りしていたそうです。一期生13名が入学した年に、橘の木を1本植えました。そして入学するたびに1本ずつ増やしていきました。3年かかって全学年がそろい、当時の常葉学園大学が開学したそうです。教育学部を作るためには、その実習校である小学校が全学年そろっていなければいけなかったらしく、必死で児童募集をしたという苦労したお話もありました。

2つ目の森は、「橘の森」と言う全校児童の日記や作文が載った冊子です。毎日書き続けた宝の日記から、みんなの日々の輝く姿を想像することができます。今日は、40周年記念号として、第38号が発行されました。「橘の森」というタイトルは、第2代校長勝俣武先生が命名されました。「松の木の添え木になってもあさがおの支柱にはなるな」という、子どもの自立する力と協調する心を願って名付けられたそうです。こうして10年がたち、木宮和彦学園長先生から、今の校舎がプレゼントされました。その当時は、どんな校舎にしようか毎晩みんなで検討したそうです。当時としては、オープンスペースがあったり、コンピューターがあったりと時代の最先端を走っていました。山を削ってできたので、子供たちは毎日石を拾い、草を刈りグラウンドを整えていったようです。

そして最後の3つ目の森は、今私たちの学校のまわりに植わっている木々です。いろいろなどんぐりの実を拾って、ポットにいれて20センチほどに育て、3千本の苗木をみんなで植えたそうです。たちばな山は、本当に森の中にいるようで自然がいっぱい、とても貴重な空間です。40年たって、この木々たちは、とても立派に成長しました。まさに橘の森は、橘小学校のシンボルです。私たちが知らなかった橘小学校誕生の話を聞くことができて、とても感動しました。

 

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